支店や営業所がいくつもの市区町村にある会社で、法人住民税・法人事業税の申告をしている経理担当の方向けのページです。
総務省は毎年、都道府県と市町村が4月1日時点でどの税率を採っているかを、1冊のPDF(40ページ)にまとめています。ただ、PDFのままだと「うちの事業所がある市は何%?」を引くのが大変なんですよね。
そこで、この一覧表を全部読み取って、エクセルで引ける形にしました。市区町村は団体コード(6桁)つきです。
- 時点:令和8年(2026年)4月1日現在(総務省「令和8年度 法人住民税・法人事業税の税率一覧表」、令和8年9月)
- 都道府県:47都道府県(法人道府県民税の法人税割・均等割、法人事業税)
- 市町村:一覧表の1,719行を全部。全国1,718市町村と、東京23区(一覧表では「特別区」で1行)
- 文字コード:UTF-8(BOM付き)。エクセルでそのまま開けます
この一覧は、あくまで4月1日時点で採用されている税率です。総務省の一覧表の表紙にも「確定申告等の際には、各都道府県又は市町村に直接お問合せください」とあります。申告の前には、各自治体のページで確認してください。
ダウンロード
都道府県の税率でわかったこと
法人道府県民税の法人税割
| 税率 | 区分 | 数 | 都道府県 |
|---|---|---|---|
| 1.8% | 超過課税 | 44 | 北海道など |
| 10.4% | 超過課税 | 1 | 東京都 |
| 1.0% | 標準税率 | 1 | 静岡県 |
| 2.0% | 超過課税 | 1 | 大阪府 |
46都道府県が超過課税で、標準税率のままなのは静岡県だけでした。超過課税の都道府県は、どこも資本金1億円以下などの法人には軽い税率(軽減税率)を用意しています。条件と軽減税率は都道府県のCSVに入れています。
東京都の10.4%は、23区の市町村民税にあたる分を含んだ数字です。含まない分は2.0%(一覧表の下段)です。
法人道府県民税の均等割
均等割は35都道府県が超過課税でした。森林や環境のための税(たとえば「いわての森林づくり県民税」)として上乗せしているところがほとんどです。残りの12都道府県は標準税率です。
一覧表には、円の金額ではなく「標準税率の何倍か」が載っています(例:×1.10)。高知県だけは「一律500円上乗せ」です。CSVもこの書き方のままにしています。
法人事業税
法人事業税は、宮城県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県の8都府県が超過課税でした。残りの39道県は標準税率です。外形標準課税の対象法人等の分も、それ以外の法人の分も、同じ8都府県です。
都道府県のCSVは「1行=1つの税率」にしています。超過課税の適用事業年度(始期と終期)も入れました。
市区町村の税率でわかったこと
法人市町村民税の法人税割
| 税率 | 市区町村の数 |
|---|---|
| 8.4% | 939 |
| 8.2% | 24 |
| 7.9% | 2 |
| 7.8% | 2 |
| 7.7% | 7 |
| 7.4% | 4 |
| 7.2% | 16 |
| 7.1% | 1 |
| 7.0% | 1 |
| 6.9% | 3 |
| 6.8% | 10 |
| 6.7% | 4 |
| 6.4% | 1 |
| 6.0% | 705 |
8.4%が939、6.0%が705で、この2つでほとんどです。
224の市区町村は、一覧表で「不」の印がついています。資本金等の額などで税率を分けている、という意味です。一覧表に出ているのは高いほうの税率だけなので、軽いほうの税率と条件は各市区町村で確認してください。
法人市町村民税の均等割
均等割は、資本金等の額と従業者数で①〜⑨の9つに分かれています。いちばん多い組み合わせ(①50千円〜⑨3,000千円)の市区町村が1,327でした。①を60千円にしているところが380あります。
横浜市は千円未満の端数があります(①54.5千円など)。CSVは全部、円の年額に直しています。
表の読み方
- 超過課税:標準税率より高い税率を採っていること。
- 「不」(市区町村):不均一課税。資本金等の額などによって税率が違います。一覧表の例では「資本金等の額が1億円を超える法人・・・8.4%、資本金等の額が1億円以下の法人・・・・6%」。
- (終)と<開>:超過課税の適用事業年度の終期が、終了事業年度か開始事業年度か。一覧表の注のとおり、(終)は終了事業年度、<開>は開始事業年度の略です。
- 始期:延長をしてきた場合でも、当初の開始日です(一覧表の注)。
- 均等割①〜⑨:地方税法第312条第1項の第1号〜第9号の法人。たとえば③は資本金等の額が1,000万円を超え1億円以下で、従業者数が50人以下の法人です。
ファイルの列
市区町村のCSV
- 団体コード(6桁)・都道府県・郡・市区町村名
- 均等割①〜⑨(円・年額)
- 法人税割(%)
- 法人税割の不均一課税(「不」の印)
- 備考
都道府県のCSV
- 団体コード(6桁)・都道府県
- 税目・区分
- 税率(%。均等割は標準税率に対する倍率)・標準税率か
- 不均一課税の内容(軽減税率の適用要件)・軽減税率
- 超過課税の適用事業年度(始期・終期)・終期の意味
- 備考
エクセルで引くなら、団体コードを使うのが確実です。札幌市(011002)の法人税割なら、エクセルファイルの「市区町村」シートを使って次のように書けます。
=XLOOKUP("011002",市区町村!A:A,市区町村!N:N)
結果は 8.2 です。団体コードは文字列で入っているので、ダブルクォートで囲んでください。
このデータに入っていないもの
一覧表に載っていないことは、推測で埋めずに空けています。
- 市区町村の超過課税の適用期間(一覧表には4月1日時点の税率だけが載っています)
- 「不」の224市区町村の、軽いほうの税率と条件
- 都道府県の均等割の円の金額(一覧表は「標準税率の何倍か」で載っています)
- 大阪府のハートフル税制の中身(一覧表の別紙にあります。CSVは備考で触れるだけ)
- 特別法人事業税や地方法人税など、この一覧表の外の税
- 東京23区の区ごとの行(一覧表は「特別区」で1行。団体コードは空けています)
よくある質問
4月2日以降に変わった税率は入っていますか?
入っていません。令和8年4月1日現在の調査結果です。条例の改正で変わることもあるので、申告の前に各自治体で確認してください。
市区町村の団体コードは何に合わせていますか?
総務省の「全国地方公共団体コード」(令和6年1月1日現在の一覧)に、市区町村名と都道府県で合わせました。一覧表の1,718市町村は、北方領土の6村と東京23区を除いた市町村の数とぴったり同じでした。
出典・データの時点
- 出典:総務省「令和8年度 法人住民税・法人事業税の税率一覧表」(令和8年9月、総務省自治税務局)https://www.soumu.go.jp/main_content/001092939.pdf
- 掲載ページ:総務省「地方税制度 > 資料一覧」https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/czei_shiryo_ichiran.html
- 時点:令和8年4月1日現在の調査結果(一覧表の注)
- 取得:2026年11月2日
- 団体コード:総務省「全国地方公共団体コード」https://www.soumu.go.jp/denshijiti/code.html
- このページの表とCSV・エクセルは、総務省「令和8年度 法人住民税・法人事業税の税率一覧表」を加工して作成したものです(総務省ホームページの利用規約)。総務省が作ったものではありません。

コメント