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選択的夫婦別氏(別姓)制度についての賛否 どう思う?

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選択的夫婦別氏(別姓)制度ってなんです??

現在の法律では

夫婦は同じ姓を名乗らなければならない

という夫婦同氏制度があります。

この夫婦同氏制度は、
昭和22年に策定された改正民法に依るものです。

夫婦は同じ姓を名乗るのを強制せず、個々人が自由に決めよう!

というのが、 選択的夫婦別氏(別姓)制度 です。
※以降では、一般的な呼び方の 選択的夫婦別姓制度 に統一します

選択的夫婦別姓制度の導入には、どういった賛否があるの?

この件の意見を言う人、両方だいたい喧嘩腰

何かをしようとするにあたって、
たいてい賛否というのはありますよね

例にもれず、様々な理由での賛否があります

賛成意見の理由と、反対意見の理由で主なものを
以下で並べてみましょう

選択的夫婦別姓制度 賛成理由

①姓を変更することで発生する
 厄介事や、面倒事・不利益を避けたい
※1

②個人のアイデンティティ(≒個性)である姓を
 結婚後も維持したい

③同じ姓を名乗らなければならない仕組みが、
 結婚の障害になることがある
 または、離婚時の障害になる
※2

④同姓にすることも、別姓にすることも自由なのだから
 反対する理由が無い

主な理由として挙げられるのは、こういったものです

つづいて、選択的夫婦別姓制度に反対する理由について並べていきます

選択的夫婦別姓制度 反対の理由

①家族、という繋がりが姓により明確にわかる
 状況を維持したい

②旧姓の使用を今よりも広く認めれば
  選択的夫婦別姓制度を取り入れる必要が無い
※3

③天皇制・皇室制度を揺るがすもののため
 受け入れがたい
※4

④制度を変えることによるコスト問題
※5

主な理由として挙げられるのは、こういったものです

天皇制・皇室制度を揺るがす、というのは少し難しい内容でした

・皇室には戸籍が無く、皇統譜という専用の帳簿で管理をしている
・日本国民には、全員戸籍がある
・そして、(選択的)夫婦別姓制度を取り入れるには、
 戸籍制度を排除しなければならない(必須ではない
・つまり、皇室と国民を隔てるものが1つ無くなることを懸念

ある程度資料を探して読んでみたのですが、
詳しい方がいらっしゃったら指弾が飛んできそうです。。

興味のある方は、私の読んだ資料を元に更に深堀りしてみてもいいかも?

天皇家にはなぜ「戸籍」がないのだろう?
本書によれば、「戸籍は、あくまで『下々』を登録するものであり、『上御一人』たる天皇を別格とする」
がこのあたりの説明の基盤になってます。
そのほか、以下のような記事を参考にしました。
なぜ男系継承でなくてはならないか
「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する
有識者会議

夫婦別姓に「だったら結婚しなくて良い!」のヤジ。皇室の伝統と選択的夫婦別姓について

皇室制度に影響を及ぼすかも、という認識でいいのかなーと思います

賛成派の方が読むべき、反対派の意見

旧姓使用報告書(平成28年の調査)
有職、既婚で改姓経験のある方12491名を対象とした
WEBアンケート調査です。
旧姓使用で不便・不快に感じたこと
という項目では、旧姓使用に対して
社会システムが追いつくことにより、
多くの問題が解決される様子が見て取れました。

反対派だけを意見を反映した報告書ではありませんが、改姓経験のある方の意見を客観的に見るのもまた良い経験になるのではないでしょうか

橋本琴絵の愛国旋律㉚

令和3年6月ごろの最高裁での、『夫婦同姓は違憲である』とした裁判官の意見に対する反証を中心とした記事
内容が難解な部分もありますが、
日本という国を大切にしている思いが中心にあるので、

反対派の思いや理由の一端に触れるには良いでしょう

※少し攻撃的な部分が見受けられる記事です
 読む際はご注意ください

反対派の方が読むべき、賛成派の意見

研究者の改姓事情
研究者の方が実体験を交えつつ、問題点を指摘
感情的な物言いがほとんど無く、
現在の制度に合わせている姿もとても好印象

賛成派の根拠を飲み込みやすいでしょう

研究者という一人称を、読み手の
立場に置き換えると、なお得心いくかも

『選択的夫婦別姓の実現方法』
実現をするためのプランを、まとめていらっしゃいます
実現するための形をまとめている記事は多くないので、
反対派の方が読むべきであると同時に、
賛成派の方にも参考になるでしょう
※コメント込で良い記事

記事の最後が乱暴な物言いであるので、そこだけ良くない。。。

まとめ

この調査をすすめる間に気付いたのは、
お互いの意見に対して、思いやりというのが欠けている部分が多いということでした。

例えば、賛成派の方が
『反対派は家という温かみが無くなるから反対している』
という一部の意見のみを抜粋し、問題の本質をぼやかしたり、
反対派の方が
『賛成派は自分のわがままのために活動している』
といった悪意を持った捉え方をするという内容です。

この記事ではどちらを推奨するとは言いません。
見る人が自分の意志で、どちらが良いかを知る一助として、
記事を用意しました。

引用内容・根拠

※1 主に以下の通り。
・運転免許証・銀行口座・クレジットカード・携帯電話
・保険関連・マイナンバーカードの名義変更・社会保険関連の名義変更
・パスポート・引っ越しに伴う手続き

https://www.hankoya.com/lp/gift/content/marriage.html

人生で(たいてい)一回のことだし、私は
なるほど、こういう手続があるのか~と思いながら、姓の変更を体験しました(当記事筆者
私は平均的な一般人なので、ネットで記載されているほど大変ではなかったです。

※2 わたし自身は、国際シンポジウム参加の際に、会場となったホテルのセキュリティで、参加者名簿と身分証明書の名前が一致しないという理由で足止めされてしまった経験があります。名簿のほうのスペルに誤りがあったことが原因でしたが、あえて発表者として登録する名前と戸籍上の名前を分けている場合には、トラブルが発生する可能性があるな、と感じました。

https://note.com/yoshiaono/n/na174f2dcea1b 反対派の方が読むべき~ でも引用した記事です

研究者という立場を、読み手自身のキャリアだとかに置き換えると一般化できるかも

※3 平成28年5月20日時点では、マイナンバーカードへの旧姓記載が認められていないが※3-1 、
現在では可能になっている ※3-2。

※3-1 https://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/jyuuten_houshin/sidai/pdf/jyu09-1-1.pdf 最終ページ
※3-2 https://www.gender.go.jp/research/kyusei/index.html

徐々に旧姓の使用を広げている様子があります。
しっかり調べないと出てきにくいので、賛成派の方の目に留まらず、
『自分たちは社会から放逐されている』と思ったりすることもありそうですね

※4-1 天皇制と家族制度はセット―人権無視・性差別の連続性を断とう
※4-2 立憲民主党の枝野氏の記事。女性天皇や選択的夫婦別姓制度について、同時に言及

※4-1 http://gendainoriron.jp/vol.07/feature/f06.php
※4-2 https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/17206.html

選択的夫婦別姓制度と天皇制はイコールではないが、
並行して言及をしたり、主張をされる方も多いようです。
実在がほぼ確定している26世代目の継体天皇から数えても、
1500年も継続している稀な単一王朝である、天皇制度を
(悪意の有無を問わず)どうこうしようとする動きは
愛国心のある方にとって、気になる部分が多いのでしょう。

※5 引用先によると『総務省の平成31年度行政事業レビューシート』にて、
旧姓併記には194億円以上かかっているとのこと。
旧姓併記で最低194億円なら、選択的夫婦別姓制度の場合、
それ以上のコストが嵩むと推測したことから、反対の理由に入れるべきと判断しました。

(元データを探してみましたが、見つからなかったので、引用先を信用して記載)

http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20191111.html

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